2015年12月26日

今年の重大ニュース

論壇         今年の重大ニュース       12272015


@14日の週報論壇は「祈りに励む教会」でした。水曜日の祈祷会で詩編所々の講解説教を開始。1回に23の詩編を読み、2015年中に135編 まで読了。1230()は今年最後の祈祷会です。ぜひご出席下さい。


A2月8日:立石彰牧師の礼拝説教。午後東仙台教会ボランティアセンターの活動報告、さくらハウスの近況を報告。


B2月15日:O.Jさんの信仰告白式(Z教会で幼児洗礼)。


C3月15日:S.Rさんの加入式(バプテスト同盟Nキリスト教会から)


D4月5日:イースター礼拝でOさんの洗礼式、Oさんの加入式(中国浙江省**基督教会から)。***ちゃん(3歳)と、***ちゃん(1歳)の幼児洗礼式。


E7月26日:臨時会員総会で、新会堂増築計画が29,151,680円で可決。しかしその後、地盤改良費の増額が提示され、年内は工事着工に至りませんでした。1月の会員総会で新計画の提案があります。


F日本の最近の右傾化と「戦争の8月」を覚えて、8月中、旧約聖書のネヘミヤ記、エゼキエル書、コヘレト、出エジプト記、アモス書から 5回、戦争に関する主題説教をしました。


G9月6日:朝の礼拝説教で、ヨハネ福音書の連続講解説教開始。それまでの朝礼拝連続講解説教は、エフェソ書、フィリピ書。


H9月21():東部中会信徒修養会が麻生文化センターで開かれ、立石牧師が「希望に満ちた福音宣教」と題して講演を行ないました。参加 者300数十人。当教会からの出席者約30人。立石牧師の著書『エデン の園のラピスラズリ』が70冊売れて感謝。


I家庭集会は、327(金)P家、47(火)H家、525(月)M家。来年も皆様のご家庭を訪問します。積極的にご応募ください。


 そのほか今年は、教会学校の行事を中心に、様々な「お楽しみ会」を開きました。5月30():バーベキューパーティー、7月25():流しそうめん、11月4():P.K料理教室、1121():フリーマーケット出店、1128():クリスマス・リース工作。

 特別礼拝の出席者は、43日(金)の受難日キャンドル礼拝は20名、イースター礼拝は62名。クリスマス集会では、13日の教会学校祝会は全体で58名、20日のクリスマス礼拝は57名。中・高生のキャンドル礼拝の中・高生は9名、24日夜のキャンドル礼拝は52名でした。ちらしを見て来た方も全体で2名ありました。

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2015年12月07日

永遠の命

論壇             永遠の命           1262015


 「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ福音書316)。本日の説教は最も有名な文章を扱います。ルターはこの個所を「小型の福音書」と呼びました。多くのクリスチャンがこの言葉を愛しています。


 さて「永遠の命」という言葉ですが、永遠という言葉は新約聖書に71回登場しますが、福音書では37回で、大部分はヨハネ福音書とヨハネの手紙に登場します(22回)。ヨハネは永遠という言葉を「命」とのセットで使い「永遠の命」以外の用法はありません。このセットの言葉はマタイとルカでは3回、マルコでは2回だけ登場します。マタイは「永遠の火」「永遠の罰」、マルコは「永遠の責め」、ルカでは「永遠の住まい」という「際限無く長続きする」という意味でも使います。つまりヨハネ以外の福音書では永遠という言葉を良い意味にも悪い意味にも使うのですが、ヨハネでは長続きするという意味合いはありません。ヨハネにとって永遠とは命のことで、キリストに属する者になるということが永遠の命を得ることであり、キリストを信じるならば、今現在、永遠の命に生きているのです。


 ヨハネ福音書が書かれた紀元100年頃は「グノーシス」という異端宗教が生まれ、教会に大きな影響を与え始めた時代です。これは物質は悪、霊は善という二元論で、物質としての宇宙は悪の神が造ったから、天上世界の知識を持つことによって精神世界へ逃避せよと教えました。従って肉体をもってこの世に生まれたイエスを否定します。ヨハネは「偽預言者が大勢世に出て来ている。イエス・キリストが肉となって来られたということを公に言い表す霊は、すべて神から出たもの」と警告しました(Tヨハネの手紙42)。


 ユダヤ人たちは、聖書の律法を守ることによって永遠の命が与えられると信じていましたので、律法を具体的な生活にあてはめ、多くの口伝律法を創り出しました。イエスは「あなたたちは聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を研究している。ところが、聖書はわたしについて証しするものだ。それなのに、あなたたちは、命を得るためにわたしのところへ来ようとしない」と言われました(53940)。


 永遠の命はキリストの中にあるのです。イエス・キリストを私の救い主だと信じると永遠の命が得られます。しかしイエスを信じるとはどういうことでしょうか。それは、イエスは私が受けねばならない罪の刑罰を、私の身代わりになって、十字架で受けてくださったと信じることです。ここには罪の自覚と悔い改めがなければなりません。この悔い改めは、讃美と礼拝、祈りと献身、教会に仕えることによって、具体的な信者の生活の中に現われて来るはずです。

posted by 横浜中央教会 at 20:28| ◇論壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月28日

ウィクリフ聖書翻訳協会

論壇        ウィクリフ聖書翻訳協会       11292015


 本日の月末主日献金は「ウィクリフ聖書翻訳協会」に献げます。この団体は、世界の少数民族、その中でも特に書かれた言語を持たない民族を相手に、聖書を翻訳して宣教する団体です。現在では4000人以上の宣教スタッフを擁する世界最大の宣教団体です。


 アメリカのウィリアム・タウンゼント(18961982)は、スペイン語の聖書を販売しようと1917年グァテマラへ渡りましたが、ほとんどの原住民がスペイン語を理解せず、彼らが話す言語カクチケル語には書き言葉がないことを発見しました。「あんたの言う神は、スペイン語しか話せないのか」という言葉に衝撃を受けたタウンゼントは、カクチケル族の村に移り住み、共に暮らしながら、その言語を習得しました。1926年、ついに複雑なカクチケル語をアルファベット化し、文法構造の解明を果たし、新約聖書の翻訳が完成しました。


 1934年、タウンゼントは「すべての人々が、自分の言葉で聖書を読めること」を目指してウィクリフ聖書翻訳協会を設立しました。現在この団体は少数民族の言語調査、識字教育、聖書翻訳、地域開発などに従事する多数の宣教師を発展途上国に送っています。特に書き言葉を持たない民族の中に住み込んで、その言語をアルファベット化し、これを教えた後に聖書を教えるという、長時間を有する活動を行なっています。この団体で働く人々は、神学者、牧師、宣教師、翻訳作業に従事する人のほかに、医療関係者、農業指導者、保健衛生、電気技術者、ボートのメンテナンスをする技術者、セスナ機のパイロットなど多種にわたります。一つの民族に聖書を伝えるためには、これだけ多種の働き人の層が必要なのです(以上、協会のホームぺージより抜粋引用)。


 ウィクリフという名前は、宗教改革の先駆者の一人、オックスフォード大学教授、聖職者であったジョン・ウィクリフ(1320頃−1384)に因んでいます。彼はローマ・カトリックの教義を批判し、特に聖餐式の化体説は誤りであると反対しました。彼は晩年に聖書を英語に翻訳し、この英語聖書で説教する牧師たちを各地に派遣しました。ウィクリフ死後の1401年、ローマ・カトリック教会は反ウィクリフ派法を制定し、1408年には、ウィクリフの著書および聖書を英訳して読むことは死に値する異端の罪であると宣告しました。ウィクリフは1414年のコンスタンツ公会議で異端と宣告され、遺体は掘り起こされ、燃やされて川に投じられました。しかし聖書を自国語で読むという運動は、カトリック教会からは迫害されましたが、次代の宗教改革時代を呼び起こしました。

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2015年11月22日

イエスの言葉かヨハネの言葉か

論壇       イエスの言葉かヨハネの言葉か    11222015


 9月6日から、ヨハネ福音書の連続講解説教を10回行なって2章まで終わりました。1回の説教テキストの長さを決めることは、結構面倒臭い作業です。共観福音書と比べるとヨハネ福音書は一つの言葉の裏に深い意味が隠されていることが多いので、長い文章をテキストにすると、広く浅い説教になってしまいます。しかしテキストを短く切ると、ヨハネ福音書を終えるのに何年もかかってしまいます。


 故榊原康夫先生の場合は全97回、2年4カ月をかけておられます。横浜西口時代の前任者鈴木牧雄先生は、1986年末からヨハネ福音書の連続講解説教をされましたが、2年1カ月でした。私は旧約聖書を重視しますが、定年までに歴史書の説教をしたいので、ヨハネ福音書は1年半ぐらいで読了できたらと思います。


 しかし本日のテキスト、3章1節から21節までの個所は、イエスとニコデモの会話を用いて、ヨハネが三位一体論を巧みに展開する有名な場面ですから、3回に分けて話さざるを得ません。


1〜8:聖霊論=「霊」という言葉が4回、「風」という言葉が1回登

    場します(ギリシャ語でもヘブル語でも、霊と風は同じ)。

9〜15:「人の子」イエス・キリストの十字架と昇天。

1621:「神」が主語で、神が御子を世に遣わされたという、神の救い

    の業が展開されます。


 ヨハネ福音書の特徴は、イエスの言葉なのかヨハネの説教なのか判然と区別出来ないことです。イエスの十字架からおよそ70年後に書かれたのですから、ヨハネの中ではイエスから直接聞いた言葉がヨハネの中に取り込まれて、完全に自分の言葉になってしまったのでしょう。イエスの言葉はヨハネというフィルターを通して紹介されるのです。


 従って、ニコデモが自分を「わたしども」と複数形で発言し、イエスが自分を「わたしたち」と呼ぶのは、ここにユダヤ教のシナゴグ(会堂)とキリスト教会の対立を表現しているのだとか、イエスが自分のことを「御子」と呼ぶのはおかしいので、この部分(31621)はイエスの言葉ではなくヨハネの説教だと批判するのは筋違いです。


 さらに「水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない」(5)という言葉は、教会の洗礼式を背景にしているので、イエスの発言ではない、という批判も当たりません。なぜなら水は清めること、これには悔い改めが前提ですから人間側のなすこと、霊は神からの力の行使による新生の象徴で、二つは一組のセットなのです。

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2015年11月15日

クリスマス準備

論壇          クリスマス準備         11152015


 早いもので、今年も残すところ1ヶ月半となりました。実りの秋に、今年1年間の総まとめの献身に励みましょう。週日の聖書の勉強会、読書会にも新しい方の参加を歓迎します。また水曜日の祈祷会に、今年出席できなかった方は励んで出席しましょう。クリスマスの準備もしっかりと行いましょう。今年の秋の行事とクリスマス行事の予定は下記のとおりです。


本日:クリスマスちらし完成。例年より多めに印刷所へ発注(21日納品)

   オリーブの会、壮年会、フリーマーケットの準備

1121(土)10〜午後3時:フリーマーケット

             献品とボランティアを募集します。

  22(日):大掃除、クリスマスちらし配布(西区を中心に)

       会堂のデコレーション     牧師招聘委員会

  23(月):東部中会第2回定期会(東京恩寵教会)

       内容:人事、次年度の役員、中会負担金年間予算決定

  25() 10:30:今年最後の「聖書の勉強会」

  28(土)13:30:教会学校お楽しみ会。クリスマス・リース作りの

         工作と、楽しいデコレーションケーキ

  29(日)アドベント第1主の日 月末主日献金(ウィクリフ聖書翻訳協会)

      クリスマスちらしを近隣に配布

     午後:連合長老会(東京教会)、連合執事会(東京恩寵教会)

  30(月)1115時:神奈川教師会(当教会)


12月1() 10:30:今年最後の読書会

    来年のスケジュールでは「聖書の勉強会=第1、3水曜日」

     「読書会=第2、4火曜日」と固定する予定です。

  6(日)クリスマスちらし配布。その後に小会、執事会

  13(日)午前の教会学校なし。午後=教会学校クリスマス祝会

  19(土)13:30:子どもクリスマス会

         (ジュエリーボックスのクリスマスツリー製作)

  20(日)クリスマス礼拝、午後食事会「回顧と展望」

      午後4時:中・高校生キャンドル礼拝とケーキパーティー

  24(木)午後7時:キャンドル礼拝(スナックとケーキ!)

  27(日)午後:合同役員会(来年度予算案作成)


201611()午前11時:元旦礼拝(電気もちつきと新年パーティー)

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2015年11月08日

宮清め

論壇             宮清め          11/8/2015


 本日の説教個所(ヨハネ21322)は「イエスの宮清め」と呼ばれています。エルサレム神殿境内の「異邦人の庭」と呼ばれている場所で、犠牲に献げる動物が売られ、また外国の貨幣をイスラエル通貨のシェケルに両替する店が軒を連ねていました。これらは旧約聖書のレビ記2220、出エジプト記3013などに明瞭に命じられていることです。しかしイエスはこれらから生じた「商売」に怒り、商人たちを追い出しました。これはモーセ律法を否定するものでした。

 この記事は四福音書のすべてに書かれています(マタイ211017、マルコ111519、ルカ194546)。昔から問題になっているのは、マタイ、マルコ、ルカでは、イエスの最後のエルサレム入場の後に起こった事件として描かれており、この後イエスの十字架へと続きます。


 ヨハネでは、イエスはエルサレムの様々な祭りに出席していますが、その内の5回が記録されています(過越祭21322、?51、仮庵祭710、神殿奉献記念祭1022、過越祭12112)。この宮清め事件はイエスが公の宣教活動にデビューして間もない頃、最初にエルサレム神殿に行った時に行ったように描かれています。


 またヨハネは、イエスの「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる」という言葉が、この宮清め事件と同じ日に言われたと書いています。だからこの言葉は、この事件の2〜3年後に開かれたイエスの裁判の時には、民衆の記憶があいまいになっていて、「この男が、『私は人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせる』と言うのを、わたしたちは聞きました。しかし、この場合も、彼らの証言は食い違った」(マルコ145859)という結果になりました。


 結局、宮清め事件はイエスの最後のエルサレム訪問の時に起こった事件ですが、ヨハネはすでにマタイ、マルコ、ルカの三福音書が読まれていることを前提に、この二つの事件をまとめてヨハネ福音書の最初の方に載せたのでしょう。従ってイエスは公生涯の最初の過越祭に宮で「この神殿を壊してみよ」と預言され、生涯最後の過越祭には宮清めをなさったのです(榊原康夫『ヨハネ』)。


 さて上記の5回の祭りのうち5:1が何の祭りだったかは不明で、大きな議論となっています。私も?をふっておきました。この祭りが過越祭だとするとイエスの公生涯は3年となりますが、別の祭りであるならば、その場合には2年となります。

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2015年11月01日

宗教改革記念日

論壇            宗教改革記念日        1112015


 昨日は宗教改革記念日です。15171031日、ルターがヴィッテンベルク城教会の扉に95カ条の提題を掲げ、ヨーロッパの宗教改革が始まりました。ルターがこの提題で問題にしたのは、免罪符(贖宥状=罪の償いを軽減する証明書。贖=あがなう、宥=ゆるす)の販売でした。1514年にマインツの大司教に選任されたアルブレヒトは、ローマ教皇に支払う司教位購入代金を、高利貸のフッガー家から借りて返済に窮していました。フッガーはサン・ピエトロ大聖堂改装費の名目で贖宥状を販売せよとアルブレヒトに入知恵し、販売が始まりました。ルターはこれに抗議の声をあげたのです。


 教会では通常は、1031日直前の日曜日に記念礼拝をするのですが、今年は土曜日にあたりますので、記念日礼拝を本日に行うことにしました。本日は聖餐式がありますので、記念日礼拝として、よりふさわしいと考えたのです。なぜなら、宗教改革によって大きく変わったキリスト教真理の理解の一つに、聖餐式への考え方の違いが現われたからです。


 カトリック教会の聖餐式理解は、パンとワインを聖別して聖体の秘跡を行うミサです。品々が聖別の祈りによって、キリストの体と血に文字通り聖変化するのですから、これはキリストをもう一度十字架にかけることになります。それで『ハイデルベルク信仰問答』第80問は、「主の晩餐と教皇のミサとの違いは何ですか」と問い、長い答の文章の最後は「ミサは根本的には、イエス・キリストの唯一の犠牲と苦難を否定しており、呪われるべき偶像礼拝にほかなりません」と主張したのです。


 聖餐式はキリストの十字架の受難を偲ぶ礼典ですが、神の国完成後、天国でキリストと一緒に囲む盛大な宴会の前味でもあります。パンとワインはキリストの体と血に与かる(キリストと私たちが一体になる)ことを示す象徴的行為で、信仰によってのみ納得できる儀式です。イエスは「人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたたちの内に命はない」(ヨハネ6:53)と言いました。これを聞いたユダヤ人たちは「実にひどい話だ。だれがこんな話を聞いていられようか」とイエスを拒否しました。イエスへの愛と信仰がなければ私たちも同じ反応を示すことでしょう。


 私たちは聖餐式の品々が地上で聖変化するという無理な解釈をしません。しかし単なる象徴にすぎないとも考えません。聖餐式に与かる私たちの魂は、聖霊によって天上のキリストの側まで引き上げられ、そこで信者はキリストと一体になるのです。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」(ヨハネ155)。これは単なる文学的表現ではありません。私たちはキリストと一体。このことを私たちに実感させるのが聖餐式です。

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2015年10月25日

ヨハネ福音書梗概

論壇      ヨハネ福音書梗概   「 」は説教内容     10252015


 プロローグ(1118

            

 T、しるしの書(1191250

    証しの7日間(1:19-2:11

   七つの奇跡

    @カナの婚宴で水をワインに変える奇跡(2:1-11

    宮清め事件(2:13-22)、イエスとニコデモ(3:1-21

    イエスとヨハネ(3:22-30)、「天から来られる方」(3:31-36

    イエスとサマリアの女(4:1-42

    A役人の息子を癒す奇跡(4:43-54

    Bベトザタの池で病人を癒す奇跡(5:1-9

    癒しによって起こった安息日論争(5:10-18

    「御子の権威」(5:19-30)、「イエスについての証し」(5:31-47

    C5000人給食の奇跡(6:1-15

    D湖上歩行の奇跡(6:16-22

    「イエスは命のパン」(6:22-59)、「永遠の命の言葉」(6:60-71

    イエスの兄弟たちの不信仰(7:1-9)、仮庵祭でのイエス(7:10-53

    姦通の女とイエス(8:1-11

     説教集:「世の光」「真理を与える」「アブラハムの譬」(8:12-59

     E盲人を癒す奇跡(9:1-12

     盲人癒しから生じた論争(9:13-41)、「羊の囲い」(10:1-6

    「良い羊飼い」(10:7-21)、神殿奉献記念祭でのイエス(10:22-42

    Fラザロの死とよみがえりの奇跡(11:1-44

    奇跡によって引き起こされた、イエスを殺す計画(11:45-57

    ベタニアでの香油注ぎと、ラザロに対する陰謀(12:1-11)、

    エルサレム入場と諸説教(12:12-50


 U栄光の書(1312031

   弟子の足を洗う(13:1-20)、裏切りの予告(13:21-38

     「もっと大きな業を行なう」(14:1-14)

    「聖霊を与える約束」(14:15-31

    「イエスはまことのぶどうの木」(15:1-17

    「迫害の予告」(15:18-16:4

    「聖霊の働きについて」(16:4-15

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2015年10月19日

第70回定期大会報告

論壇        第70回定期大会報告       10182015


 101315日、標記の大会が大阪YMCAで開かれ、北海道から沖縄まで、およそ300人の教師・長老・執事が集まって会議がなされました。今年は第70回の記念すべき年で、各セッションが始まるごとに、6中会の議長たちがいつもより詳しく近況報告をしてから祈祷をささげて会議が行われました。選挙では常任書記長に新しく持田浩次教師(三郷教会)が選出されました(議長は任期継続中)。目だった議事では、いよいよ来年から大会の現場に女性長老が登場して来ることになるでしょうが、「教会の職制と働きに関する特別委員会」の任期が終わり、新しく「女性役員特別委員会」が作られました。


 財務関係については「予算調整委員会」が、新しい会計報告書式を昨年導入したものの、大会年度の変更が決まらず混乱は来年まで持ち越されます。なお昨年から大会へ提出する会計報告の様式が変わりましたが、横浜中央教会では「融資金返済献金」を一般会計の中に間違って算入してしまい、来年の大会負担金の総額が15万円増えてしまいました。これは一般会計とは区別された「建築会計」の範疇でした。来年は間に合いませんが、再来年その分を下げていただくことにしてきました。


 来年5月3日に開かれる70周年記念信徒大会(仙台)の宣言文が確定。本日プログラムを配布しましたのでお読みください。ゴールデン・ウィークですので、参加される方は早めに新幹線の切符を手配してください。


 神戸改革派神学校の新教授として、南アフリカ改革派教会派遣宣教師ステファン・デア・ヴァット神学博士が来年4月に就職され、実践神学、特に牧会学、牧会カウンセリング学を教授されます。


 新しい提案では「安全保障法制改定法案」に対して、法案の撤回を求める声明を採択し、議長名で送ることになりました。掲示板で確認してください。そのほか、雀のお宿キリスト教会館補修と新築のために必要な4000万円の自由募金が、今後10年にわたって行われることになりました。また神戸改革派神学校に新しい理事会体制が作られることになりました。理事だった私は今年6月で3年の任期が終わっています。


 私は議場で、杖が目立つように歩いていましたので、大会委員の仕事は一切無くなりました。議場で引退の挨拶をされた林茂雄先生(亘理伝道所牧師、亘理幼稚園園長)と立話している中で、私がこの秋に新会堂建築に着工することをお話しましたら、それはおめでとうと言われ、思いがけず3000円の献金をくださいました。あわせてご報告いたします。そのほかの詳細は、来週大会から届く速報をご覧ください。

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2015年10月04日

ヨハネ福音書「証しの一週間」

論壇      ヨハネ福音書「証しの一週間」     1042015


 ヨハネ福音書全体は大きく二つに分かれます。前半=「しるしの書」(12章)、後半「受難と栄光の書」(13章〜)。その中でも、1: 19〜2: 11 は「証しの一週間」と呼ばれます。「ヨハネの証しはこうである」から始まり、「その翌日」を繰り返し、最後に「イエスはこの最初のしるしをガリラヤのカナで行なって、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた」で終わる、ひとまとまりの記事です。


 この部分は、他の福音書にはない、洗礼者ヨハネについて詳しく紹介することから始まります。ヨハネは「ユダヤの荒れ野」でデビューしました(マタイ3:1)。当時のユダヤには、ファリサイ派とサドカイ派という大きな二つの派閥がありましたが(使徒言行録236)、そのほかにエッセネ派という、砂漠で隠遁生活をして暮らす修道僧の一団がありました。1947年、ユダヤのクムランの洞窟からクムラン教団の死海写本が発見され、大ブームを引き起こしましたが、この教団がエッセネ派だろうと言われます。


 ユダヤ人たちは「メシアが来られるときは、どこから来られるのか、だれも知らないはずだ」(ヨハネ727)と思っていましたから、荒野から登場したヨハネを、人々はメシアではないかと思って大騒ぎし、「エルサレムとユダヤ全土から」ヨハネのもとに集まったのです(マタイ35)。ヨハネは自分がメシアではないことを、くどいほど弁明しています。このヨハネに追随していた弟子たちの一団は、ヨハネが殺されたずっと後まで残っており、ついにヨハネをメシアであると考えるようにまでなったようです(使徒言行録18251917)。


           証しの一週間               

第1日:ヨハネの二つの証し

    「ヨハネは何者か」(1923

    「ヨハネの後から救い主が来る」(2428

 2日:ヨハネの三番目の証し

    「イエスが救い主であり、神の子だ」(2934

 3日:ヨハネの弟子であったアンデレたちがイエスに従う(3540

 4日:アンデレが兄弟シモン・ペトロにイエスを紹介する(4351 )

 5日:フィリポとナタナエルがイエスに従う(4351

 6日:省略

 7日または8日 (ユダヤの暦では、日没になると翌日になる)

   :カナの婚礼で、水をワインに変える最初のしるし(2111)

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2015年09月19日

敬老の日に

論壇          敬老の日に        9/20/2015


 9月20日から23日は、敬老の日に因んでシルバーウィークと呼ばれるそうです。何とも無粋な呼び名ですが、「高齢化社会を考える日」とか「お年寄りの話を聞く日」とでも名付けた方が実り深いと思います。


 さて本日の礼拝献金は、大会の「謝恩日献金」の指定にもとづいて、全額大会の教師共済会に送られます。私がこの委員会の委員でもありますので、教師共済会の実体を皆様に知っていただく良い機会だと思いました。この委員会の構成メンバーは教師が私と熊田雄二先生(上福岡)、委員長がK長老(湖北台)、実務の委員がH長老(横浜)、S長老(仙台)、S長老(四日市)の6名です。


 委員会の収入は昨年度(2014831日〜2015731日)の場合、各教会と教師(118人)から集金した負担金が4000万円、謝恩日献金が300万円、奨学金返還金が200万円、その他合計4736万円です。


 支出の項目を見ますと、医療費・出産費援助340万円、退職金1130万円(5名)、退職教師年金3230万円、遺族年金650万円、教師子女奨学金融資200万円、その他で、合計額は5677万円です。


 退職教師の年金については、一人月額5万円を支給していますが、2011年に全教師の厚生年金移行を決めましたので、段階的に毎年4000円づつ年金を減らすことになりました。今年退職される教師の生涯年金は月額34000円で、私が退職する2019年では月額18000円になります。

2012年以前に退職された教師の毎月の収入は、国民年金+共済会の5万円というわけです。


 先程紹介しました収入と支出を見て分かりますように、昨年の共済会の事業費は941万円の赤字です。これは退職者が5人と多かったせいですが、毎年数百万円の赤字続きです。けれども負担金を上げるのは教会にも教師個人にもきついので、今は特別会計から取り崩して赤字を補っています。この特別会計は以前報告したように、2009年に生じた資産運用不祥事で3億円失われ、現在の残高は11500万円です。


 共済会委員会では、数年先に神戸改革派神学校から、とりあえず1億円を借り入れる予定で、大会も合意していますが、今後の退職金の増加に対して、どのように対処すべきか苦慮しています。本日の謝恩日献金もこのような意味で献金していただければ幸いです。


 以前に私が一部の皆様にお話しした「全教師の給与プール制」提案は、時期尚早として、今回は見送ることになりました。

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2015年09月06日

ヨハネによる福音書

論壇        ヨハネによる福音書       9/6/2015


 本日からヨハネ福音書の連続講解説教を行ないます。この福音書の構造、著者の編集意図などを探ってみましょう。


 流刑地パトモス島から帰還し、エフェソで晩年を過ごしていたヨハネのもとに、多くの人々が集まりました。ヨハネはイエスの教えを弟子たちに聞かせていましたが、弟子たちはイエスの思い出を書き残すようにと頼みました。当時はすでにマタイ、マルコ、ルカの福音書が出版されていましたので、ヨハネは全く異なる編集方針で、当時のギリシャ思想の影響を強く受けているユダヤ人読者のために、「イエスが神の子メシアである」ことを論証しようとしました。

 マタイ、マルコ、ルカは、イエスの宣教活動が「ガリラヤから始まり、エルサレムの十字架で終わり」という旅日記の枠組みで書かれていますが、ヨハネは全く違ったスタイルで書きました。イエスのエルサレム詣では、少なくとも5回あったように描かれています(2:135:17:1010:2212:12)


 この書はヨハネが直接書いたのではなく、何日もかかってヨハネが口述し、速記者が筆記したのですが、ヨハネの弟子の誰かが編集したのでしょう。その人物は『ヨハネの手紙』の著者、「長老ヨハネ」だったかもしれません。            


ヨハネ福音書梗概

              

プロローグ(1:118)古代教会の讃美歌を用いた序説、本論への前奏曲


第1部:しるしの書(1:19−12章)イエスの公生涯

 最初の7日間(1:19-2:11):洗礼者ヨハネの証言、弟子集め、公の宣教への

      準備期間。イエスの宣教が、「しるし」と説教によって始まる。

 最初のしるし=カナの婚礼で水をワインに変える(2:1−11)

 第2のしるし=役人の息子を癒す(4:43−54)

 第3のしるし=ベトザタで病人を癒す(5:1−9)

 第4のしるし=五千人に食べ物を与える(6:1−15)

 第5のしるし=ガリラヤ湖で水の上を歩く(6:16−21)

 第6のしるし=生まれつきの盲人の目を癒す(9章)

 第7のしるし(クライマックス)=死んだラザロを生き返らせる(11:38−54)

 イエス、過越祭に最後のエルサレム入場をする(11:55−12章)


第2部:受難と栄光の書:(13:1−20:31)

 最後の晩餐と告別説教:(13:1−17:26)

 十字架:(18:1−19:42)

 復活:(20:1−31)


エピローグ:(21:1−25)著者による執筆目的叙述   
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2015年08月29日

アモス書

論壇            アモス書         8302015


 8月の説教は旧約聖書のあちこちを取り上げました。本日は最後で、アモス書を学びます。アモスの預言活動の時期は表題に書いてあるとおり「ユダの王ウジヤとイスラエルの王ヤロブアムの時代」です。またアモス書には、古代オリエント学、メソポタミア年代学の基礎と呼ばれる皆既日食(763年)と大地震(760年)が下記のように記述されていると言われます。皆既日食=5:88:9。大地震=1:16:118:89:15。これらのことから、アモスの預言活動は紀元前760755年と正確に推定されます。


 アモスの預言内容は、アッシリア帝国によって北王国が滅ぼされることです(BC722年)。滅びの理由をアモスはいくつか述べています。それは礼拝の形骸化、貧富の差、富者の贅沢ぶり、弱者への迫害、宗教指導者の堕落、裁判における不正と賄賂、商人の不正(偽りの天秤)です。さらに主が飢饉、干ばつ、疫病、戦争、自然災害によって警告を発したのに、イスラエルは「しかし、お前たちはわたしに帰らなかった」(4:6891011)。


 従ってアモスは、アッシリアの侵略戦争によって9割の兵士が戦死すると警告しま(5:3)。主はくりかえし「わたしを求めよ、そして生きよ」と呼びかけられるのですが、イスラエルの祭司アマツヤはアモスを迫害し、預言活動を禁止します。このように主の警告を拒んだイスラエルに対する主の罰は、アッシリアによって滅ぼされるだけでなく、「主の言葉を聞くことのできぬ飢えと渇き」が来るという恐ろしい刑罰でした。アッシリアの捕囚となった人々はついに帰って来ることができず「失われた10部族」となりました。


 この大事件はイスラエルとユダのみならず、近隣の多くの国々に波及しましたので、ダマスコ(アラムの首都)、ガザ(ペリシテの代表地)、ティルス(フェニキヤ)、エドム、アンモン、モアブへも甚大な被害が及ぶことを、アモスは、諸外国への託宣によって、最初に警告しています。


 アモス書の特色は、広い国際的な視野での預言です。アモスは主なるヤハウェが世界を治め、歴史を導く主であることを主張しています。主は「地上の全部族の中からわたしが選んだのはお前たちだけだ。それゆえ、わたしはお前たちをすべての罪のゆえに罰する」(3:2)と言いながら、イスラエルが他の民族とどこが違うのかと冷水を浴びせます。「わたしはイスラエルをエジプトの地から、ペリシテ人をカフトル(クレタ島)、アラム人をキル(バビロンの東)から、導き上ったではないか」。これは選民意識を持つユダヤ人にとって驚くべき発言でした。世界の諸民族はそれぞれ固有の理由によって、勝手に民族移動を繰り返して来たように見えるのですが、そのような民族の活動の背後に、神による摂理の支配があったのです。

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2015年08月23日

伝道について考える

論壇         伝道について考える       8232015


 本日の全員懇談会では「伝道」について話し合います。皆様お集まりください。伝道といっても、横浜中央教会の伝道のことで、東部中会・大会全体の伝道については、改めて機会を設けます。


 伝道とは教会の活動全体です。人々が喜んで礼拝に集い、諸集会(教会学校、午後の活動、週日の学び会など)がにぎわっているかどうかが、教会の健全な成長を計るものさしです。その中でも主の日の礼拝は最も中心的なものです。毎週の礼拝が魅力のないものなら、いずれ衰退するのは当然です。しかし礼拝の魅力は、準備する側だけの努力でできるものではありません。出席される皆さんの普段の努力にもかかっています。


 礼拝への期待を持って一週間を過ごし、語られる説教個所の聖書をあらかじめ予習しましょう。土曜日には礼拝に向けて、生活と健康を管理し、日曜日には最高の精神状態と肉体状態をもって出席できるよう準備しましょう。良い準備と、祈りと、期待が、良い礼拝を創り出すのですが、もちろん神様の熱心と招きが根本です。礼拝の内容については「礼拝学」の項目で別途考察します。


 伝道をもっと狭義に考察しますと、T「いかにして新来会者を起こすか」と、U「新来会者が継続して礼拝に出席するには」という二つの課題になるでしょう。


T、教会の宣伝方法を考えることが主体です。現在当教会の宣伝方法は、@ホームペイジ、A駅看板、B特別伝道集会のちらし(特伝、イースター、クリスマス)、C文書伝道(『シャキッと歯ごたえ聖書の言葉』『子ども教理問答』「教会案内」など)。ここでもう一つ考えたいことは、教会の顔とも言うべき、建物の正面の化粧について、改良の余地がないか、再考が必要でしょう。


U、新来会者の受け入れ態勢として、@親しみやすい応対か、A着席への案内方法、B渡すべき聖書、讃美歌、トラクト、書類などが適切に渡されているか、C着席時に隣の席の人に世話を依頼、D礼拝後の紹介の仕方、E新来会者カードに記入していただくタイミング、などが問題となります。また空調、会衆の雰囲気なども大きな要素の一つです。


 最近は定例の季節伝道集会(イースター、クリスマス)以外の春・秋の特伝がなくなっています。これも復活させたいものです。最後に紙面がなくなりましたが、本日の懇談会では教会学校の現状についても、改善点について、皆様からのご意見を伺いたいと思います。何と言っても、教会の未来は若い世代にかかっているからです。

posted by 横浜中央教会 at 20:25| ◇論壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月21日

「コヘレトの言葉」緒論

論壇       「コヘレトの言葉」緒論      8162015


 本日の説教テキストは、口語訳聖書では「伝道の書」、新改訳聖書では「伝道者の書」と翻訳しましたが、新共同訳では原文の「コヘレト」をそのまま用いました。コヘレトとは集会を招集する者という意味です。英語聖書ではBook of Ecclesiastesで、ギリシャ語のEcclesia(集会→教会)から名付けられました。コヘレトの仕事は「今から神のことをお話ししますから集まりなさい」と呼びかけることです。ここから「伝道者」という意味が書名にあてはめられました。

 著者は自分で「エルサレムの王、ダビデの子、コヘレト」(1:1)、また「わたしコヘレトはイスラエルの王としてエルサレムにいた」(1:12)と自己紹介していますが、この言い方ですと、ダビデ以降のすべての王が当てはまります。このような言い方でぼかしているのは、「ソロモンならこう言うだろう」と匂わせる文学的表現です。


 この書の構造については、大昔から議論があり解決していません。登場する二人の人物「わたし」と「コヘレトは言う」は誰なのかと議論があります。一人の人物が自分自身を紹介しながら、また自分自身の作品を編集する別の編集者という人物を登場させているとも言われます。

 この書が内部矛盾を抱えた書であるということもよく議論されます。伝道者はある時は陰気で悲観的な人物として登場するかと思うと、ある時は快楽主義者として登場します。伝統的な神観を見せるかと思うと無神論者のような発言もします。これを学者によっては、一人の著者の心の中で思考が揺れ動いていると考える人もいます。また問う自分とそれに答える自分という二人の自分の会話だという学者もいます。


 私は神学生のとき、故榊原康夫先生からとてもユニークな解釈を聞きました。それは「二人の酔っ払いが、赤ちょうちんで酒を飲みながら交わす会話」というものです。一人は信仰者で、もう一人は無神論者です。


   信仰者は相手の愚痴を聞きながら、上手に相づちを打ちます。「そうだそうだ、この世は空しい。お前の言うとおりだ」と同調しながら。しかし自分の主張を少しづつ付け加えます。「お前の言うとおり、人間にとって最も良いのは、飲み食いし…魂を満足させること」と相手のせりふをくりかえしながら、「しかしそれも、わたしの見たところでは神の手からいただくもの」(2:24)というせりふを付け加えて相手に返します。「人間は動物に何らまさらない」というせりふに対して、反論するのではなく「人間の霊は上に昇り、動物の霊は地の下に降ると誰が言えよう」(3:21)と、人間と動物に霊を与えたのは誰かと突っ込みます。こうして相手は次第に伝道者の論理に絡み取られていくのです。

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2015年08月08日

歴史を支配される神とエゼキエル書

論壇    歴史を支配される神とエゼキエル書        892015


 戦争の8月です(6日:広島原爆、9日:長崎原爆、15日:敗戦、9月2日:東京湾内、戦艦ミズーリ号で降伏調印)。日本の悲惨な戦争と敗戦を思い起こすとともに、聖書が語る2600年前のイスラエルの敗戦と滅びの理由を学びましょう。神がアブラハムに約束し、モーセの後継者ヨシュアによって実現した約束の地はカナン、現代のパレスティナでした。しかしその地は先住民族が優れた軍事技術によってすでに支配していましたから、イスラエルは苦労しながら定住していきました。


 古代世界を代表する世界帝国は、東にはチグリス・ユーフラテス川流域に発生したアッシリア→バビロニア→ペルシャ。西にはエジプト。後にはギリシャ、ローマがありました。カナンの地は弱小国がいつも相争う戦争の絶えない地ですが、その上、東西の大帝国に挟まれていて、それらが互いに侵略戦争をしかける時には、この地が戦場になり、いつもこの戦いに巻き込まれるという宿命の地でした。神は平和な土地にではなく、戦争の絶えない土地に、イスラエルを導き入れられたのです。神は無菌の保育室ではなく、偶像というばい菌だらけの世界で、見えないヤハウェを礼拝し、この方と共に歩めと言われたのです。


 しかしイスラエルはカナンの宗教と、国家間の付き合いを取り入れ、偶像礼拝に傾き、弱者を虐げました。神から遣わされた預言者たちが警告したのは、宗教的潔癖性と社会正義でしたが、王たちは聞き従わず、歴史を支配される方を無視したのです。これが神を怒らせました。以下、今日の説教に関係する年表を記します。


722年:北王国、アッシリアによって滅亡(失われた12部族)

667:アッシリア、エジプトのメンフィス、テーベを征服(エレミヤ4625

612:アッシリアの首都ニネベ、バビロニアによって陥落(ナホム2章)

597:バビロニア、エルサレムを占領し、傀儡政権ゼデキヤを立てる。

   エゼキエルを含む第1次バビロン捕囚(列王記下24章)

   エゼキエルは捕囚の地で礼拝の指導を行なう(8:114:120:1)

593:エゼキエルの召命(エゼキエル12)。エゼキエルはバビロンで、

   エレミヤはエルサレムで、それぞれ預言活動を行なう。

   エルサレムでバビロン派と反バビロン派の対立(エレミヤ28章)

588:ゼデキヤ、バビロニアに反乱(列王記下2420

587:バビロニア、エルサレムを破壊。第2次バビロン捕囚(列王記下25章)

539:ペルシャのキュロス、バビロンを征服

538:キュロスの勅令(エルサレム帰還許可)

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2015年08月02日

教会と国家の問題

論壇           教会と国家の問題          822015


   現在参議院で審議中の安全保障改訂法案について、一人一人が自己の信条に従って、反対の声をあげることが必要ですが、教会という組織は、どのように態度を示すことができるのでしょうか。大会も東部中会も、首相の靖国神社参拝などの宗教問題については、積極的に「反対声明」を内外に発表してきました。しかし日本では政治問題は限りなく宗教問題になる国ですので、その状況に合わせて反対してきました。ところが近年、この教会の行動に反対する牧師が一部出てきました。それは、教会は社会的・政治的問題について「宗教の権威ではなく、各々が持つ政治的理性を活用することが政教分離の原則だ」。従って「賛否両論ある政治問題に関して、神の名を持ち出して会員を従わせることは第3戒違反だ」と反対者は言います。


 これには大きな誤解がまずあります。教会は「反対声明」を神の名やキリストの名で発表したのではなく、教会の名前で、世の中にある様々な市民団体や組織と同じレベルで、反対の意思表示をしたのです。


 また反対者は「教会会議は政治判断において素人の集まりだから、権威を持ち出して他者を政治的に支配してはいけない」というのですが、私たちは、政治のプロであるはずの自民党国会議員たちが、立憲主義の基本原則「法律は国民を縛るものだが、憲法は為政者を縛るものである」すら知らない「素人集団」であることを、すでに何度も見せられてきたのです。私たち素人の「それはおかしい」という素朴な疑問や、「戦争は嫌だ」という感覚の方が、真理により近いというのは歴史が教えているとおりです。


 反対者は「教会が宗教権威によって公的に政治的批判をすることは、政教分離違反だ」と言うのですが、教会は「真理の柱」(Tテモテ3:15)として、また「地の塩・世の光」として、キリストを証しします。それは具体的には、世の不正や、偽り、不義に対して明確に「ノー」と意思表示することによってなされます。もちろん教会は、たとえば「自衛隊は合憲か違憲か」などの政治問題に対し、どちらかに与して意志表明することはしません。それでは教会が公に発言するのはどういう時でしょうか。


 大会の「教会と国家に関する信仰の宣言」は、「政治・経済・宗教などのあらゆる形の専制に対し、特にそれが全体主義的になる時、それに公に抗議することは、教会の義務である」と宣言しました。安保法制改訂法案は、近代憲法の基本原理である立憲主義を無視する専制政治が始まったことですから、私たちは公に反対するのです。またこの法案は、日本が太平洋戦争前と同じ過ちを繰り返そうとしていることが明白ですから、「歴史感覚」を働かせて反対しているのです。現在の日本の政治状況を見て、これは今までとは違う、危険な極限状況だと感知できない歴史感覚では困るのです。

posted by 横浜中央教会 at 20:54| ◇論壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

夏の諸修養会、キャンプに参加しましょう

論壇   夏の諸修養会、キャンプに参加しましょう   7262015


 今年の夏も、東部中会や大会規模の、多くのキャンプが計画されています。今から予定を立てて参加しましょう。特に小学生、中学生、高校生をキャンプに参加させてください。信仰の友だちができることによって、視野が広がります。8月の諸キャンプ・修養会を紹介します。


★4()〜6():ヤングサマーキャンプ(山中湖トーチベアラーズ)

 東部中会教育委員会主催の夏の伝統行事。小学4年生〜中学生が対象。 山中湖で水遊びもあります。信仰の友だちができます。

 講師:鈴木牧雄、川杉安美 小学生:8,000円、中学生:13,000


11()13():ふくいんの波キャンプ(伊豆、天城山荘)

 メディアミニストリー(ラジオ伝道)主催で、もう30年以上続く伝統 行事です。中会の援助金はないので参加費は最も高いですが、すてき な宿舎とおいしい食事です。

 講演:「巨大な魚の腹の中で」、講師:安田直人 22,500


11()14():サマーデイズ(全国高校生会)(岐阜県雀の宿)

 大会教育委員会主催で、20年近く続いています。全国から高校生が集 まります。クリスチャンホームに生まれた子弟共通の「悩み」を、本 音で語り合うことができるのは、カウンセラー・スタッフが充実して いるからです。 一般:15,000円、スタッフ:7,500


14()15():東部中会青年会修養会(山梨県石和ホテル)

  東部中会教育委員会主催 18,000

 「終末に向けての希望」講師:永沼猛(大宮教会)


21()22():神奈川バイブルキャンプ(野島青少年センター)

  小学生、中学生対象 神奈川県下の9つの諸教会合同行事

  2,000円(バーベキューのみ参加や、宿泊なしの部分参加者は無料)


25()27():東部中会学生会修養会(三浦半島まほろば)

  「40周年から学ぶ」10,000


921()午前10時:東部中会信徒修養会(麻生文化センター、無料)

「希望に満ちた福音宣教」講師:立石(出席表に名前を記入して下さい)


 秋の活動一般では、最近数年できなかった一泊修養会をぜひ行ないたいのですが、有志企画でも結構ですから、どなたか計画していただければ感謝です。企画委員会も前向きに計画してください。本日の会員総会で、新会堂計画にゴーサインが出ましたら、オープンチャーチや、コンサート等の企画も考えていただきたいと思います。何よりも私たちの外へ向けての「伝道力」を、新会堂によって向上させていきましょう。

posted by 横浜中央教会 at 09:50| ◇論壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月18日

牧師招聘委員会

論壇         牧師招聘委員会         7/192015


 次週の午後臨時会員総会を開きます。議題は@、前半期の教勢報告、教会活動報告と下半期の活動予定。A新会堂建築の提案。B後任牧師招聘委員選挙です。ここではBについて、その意味をお話しします。


 今年1月の会員総会では、牧師招聘委員会を設置することについて、小会から提案があり可決しましたが、人選については7月に行なうことになっていました。選出された委員がまずしなければならない作業は、牧師の引退と、牧師招聘についての政治規定を学ぶことです。現在必要な項目を抜粋します。


156条:教師が、高齢等を理由として教師の職務から退くとき、これを引退と言う。

2、教師は、満70歳に達したとき、各種の職務から引退する。ただし、各個教会が特に希望するときは、中会の承認を得て同一教会で満75歳まで引退を延期し、働きを継続することができる。(説明:東部中会の内規では、1年毎に毎年会員総会を開いて延期決議が必要。)

3、引退教師は、引退した各個教会以外のところで、代理牧師・代理宣教教師として働くことはできる。


133条:牧師・協力牧師・宣教教師の招聘は、教会員による投票選挙及び招聘委員会による招聘手続きを経て招聘される。

(説明:牧師=小会を持つ教会の教師。協力牧師=副牧師。宣教教師=小会を持たない伝道所の教師)

2、牧師・協力牧師・宣教教師の就職式は、中会が行なう。


134条:牧師・協力牧師・宣教教師の招聘手続きは次のとおりである。

1、小会又は宣教教師は会員総会を招集し、数名の招聘委員を選挙する。

2、招聘委員は、必要ならば教師の働きに関する委員会と協議し、その助言を得て候補者を指名する。ただし、伝道所の場合は、教師の働きに関する委員会及び他の適当な委員会と協議すべきものとする。

3、小会または宣教教師は会員総会を再び招集し、招聘委員の報告を受け、指名された候補者について投票する。(説明:挙手による選挙は×)

4、招聘委員は、会員総会の結果に基づいて招聘状を作成し、招聘すべき教師に送る。ただし、招聘状には、給与・その他具体的条件を記載すること。


 私は201910月5日に満70歳になります。健康が与えられていれば、延長も可能ですが、今から皆が、牧師の引退とは何か。それに伴ってどのような状態が起きてくるのかを、学んでいただきたいと思います。

posted by 横浜中央教会 at 20:30| ◇論壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月12日

信徒修養会

論壇           信徒修養会         7/122015



 本日「信徒修養会ニュース」第2号を配布しました。これは9月21日に、麻生文化センターで行なわれる、「東部中会信徒修養会」を宣伝する2回目の通信です。


 東部中会は教育委員会の主催で、毎年9月の連休に、日帰りの一日信徒修養会を首都圏で行なうことになっています。但し、3年に一度、東部・東関東・東北の3中会が合同して、夏に2泊3日の信徒修養会を開催しますので、その年は9月の一日修養会はありません。昨年は仙台で、3年に1回の信徒修養会が行なわれました。


 今年の修養会は綱島教会が実行委員会の当番になって、諸準備をしてくださっています。今年は私が講演をするように依頼され、講演テーマも「希望に満ちた福音宣教」と指定されました。ぜひ皆さんに出席していただき、応援していただきたいと思います。このポスターは1階にも2階にも張ってありますので、ご覧いただいていると思います。


 プログラムにありますように、当日は午前が礼拝と講演、午後は中会のアーティストが合同で行なう「IBUKI」による演奏と、アート作品の展示会です。このグループは「芸術によって福音を宣教する」という思想を掲げたグループです。午前も午後も「いかにしてキリストの福音を現代に伝えるか」がテーマです。当日はお弁当持参でも外食でもかまいません。今年の会場は1000人収容の大きな会館ですから、例年のように300人程度の参加者では寂しいかぎりです。私を応援するためにも、ぜひお友達も誘い合わせて、たくさんご参加ください。


 出席者を各教会でまとめ、8月9日までに、申し込み用紙を送らねばなりません。受付の壁に貼ってあります参加申し込み書に、各自で名前を記入してください。地方からの参加者には交通費が出ますが、当教会は該当しません。子供のプログラムもありますから、家族総出で参加しましょう。そして私たちの教会での伝道方法について、私と一緒に考えていただきたいと思います。


 伝道について話し合うといつでも、「祈りが足りない」とか「数よりも質だ」「一人が一人を」「神学なしの伝道はいけない」という精神論で終わってしまうことが多いのですが、私は「どんなことでも、とにかくトライしてみよう」という提案をするつもりです。伝道には、もっともっと工夫してみる余地が一杯あるということを訴え、楽しい伝道を心がけ、教会を活性化したいと思います。

posted by 横浜中央教会 at 20:17| ◇論壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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