2016年05月08日

仮庵の祭り

論壇              仮庵の祭り          582016


 本日の説教個所「祭りが最も盛大に祝われる終わりの日に、イエスは立ち上がって大声で言われた」(737)背景を理解するためには、この祭りが当時どのように行なわれたかを知ることが非常に重要です。私はRaymond Brown のヨハネ福音書注解書を使っていますが、この祭りについて詳しい説明がありますので翻訳してご紹介します。

       

 仮庵祭は秋の収穫感謝祭で、現在の暦の9月下旬から10月上旬に行なわれた一週間続く行事。これは雨ごいの祈祷の要素もある。もしこの祭りの期間中に雨が降れば、それは次に来る雨季に雨が豊富であることになり、豊かな春の収穫が期待できる。しかしこの時に雨が降らなければ干ばつを招く恐れがある。


 ヨルダン川の対岸に住むアラブ人たちも、イスラエルと敵対して住んでいるが、ユダヤ人たちが行なうこの祭りの時に雨が降るかどうか、注意深く見守っていた。彼らも豊かな雨を期待したからである。


 祭りではゼカリヤ書が朗読された。「春の雨の季節には、主に雨を求めよ。主は稲妻を放ち、彼らに豊かな雨を降らせ、すべての人に野の草を与えられる」(101)「その日、エルサレムから命の泉が湧き出で、半分は東の海へ、半分は西の海に向かい、夏も冬も流れ続ける」(148)「地上の諸族の中で、エルサレムに上って万軍の主なる王を礼拝しようとしない者には、雨が与えられない」(1417)


 この祭りでは厳かなドラマが毎日演じられる。一週間の毎朝、神殿の丘の南西にあるギホンの泉(それはシロアムの池に注がれる)へ、祭司たちが黄金の水差しを持って行進し降りて行く。聖歌隊はイザヤ書12:3を合唱する。「あなたたちは喜びのうちに救いの泉から水を汲む」。 泉で水を汲んだ後、行進はエルサレム神殿に向かって上り、水の門をくぐって入場する。群衆はこの祭りのシンボルであるルーラーブ(仮庵の材料のマートル(ギンバイカ)と柳の小枝を棕櫚で束ねた房)を右手に持ち、左手には収穫を象徴するエスログ(レモン)を持って行進し、ハレルヤ詩編(113118)を歌う。行進が神殿の前の祭壇に到着すると群衆はルーラーブを振りながら一周し、詩編のホサナを歌う。「どうか主よ、わたしたちに救いを。どうか主よ、わたしたちに栄えを」(11825)。祭司は銀のじょうごで祭壇に水を注ぎ、水は祭壇からあふれて地に流れる。7日目には祭壇の回りを7回行進する(326327頁)。

  

 メシアが来る「主の日」はこの祭りの期間中であるとユダヤ人たちは信じていましたので、仮庵祭は盛大な祭りでした。

posted by 横浜中央教会 at 09:12| ◇論壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする